ひかり
2023.1.12
ひかりのなかにいた
まちがいなく
愛のなかにいた
わすれてしまうのかな
でもまちがいなく
そのひかりはからだのどこかに
浸透していて
これからも
自分のこころがどんなに
黒いものに覆われようが
そのひかりは絶対的で
消されることはないんだなって
今日それがわかった
わたしのなかの
あたたかいおまもり
大丈夫
私もそのなかにいる
やっとおもえた
頭で理解はできていても
実際にはそうではなくて
しんどいだけだった
くろいものがきえなくても
何度でも出てきても
もう大丈夫
一人になって
ちいさなころの写真をみながら
久しぶりに号泣した
そんな日
.
いつも
ありがとうございます
あめ
あめがここちよくて
みていた
はたけには
きれいなものと
そのはんたいのものが
となりあわせにあって
いきているものと
しんでゆくものも
となりあわせで
きりのようなあめは
どんなこともきれいにみえて
そのことじたいが
ほんとうに
ただただきれいで
ぬれながら
ずっとみていた
わたしも明日しぬかもしれない
あなたもしぬかもしれない
だから
いまむかいあえて
いきていられて
かんじていること
ありがとうなんだなと
はるのうた
春がきて
桜が咲いた
みなみからふいてくる
うすももいろの風にのり
まいあがる
はなふぶき
ひかりあふれる
この瞬間の
風のうたをうたおう
春がきて
こぶしが咲いた
いちねんぶんの
はる、なつ、あき、ふゆ
しろくささやかな
花びらがひらく
今だけの潔さを讃えて
はるのうたをうたおう
春が来て
かえるがないた
これからむかえる
初夏の陽射し
水はる田んぼにひかる
羊雲
真夏の蝉時雨をおもい
うまれてきたよろこびを
胸に
今だけしかうたえない
はるのうたをうたおう
春がきて
ことりがないた
ニンゲンの都合とは無縁の
巣作りのじゅんび
生まれながらにして
もっている
本能に身を任せて
はるのうたをうたおう
春がきて
たくさんのいきものが、
いっせいにうごめく
りゆうなんていらない
すべてのいのちを
喜び、いわう
あたたかい
ことばをのせて
はるのうたをうたおう
春がきて
ちょうちょがとんだ
やまつつじのピンクからとびたつ
きいろのひらひら
たんぽぽ
ふぐり
おどりこそう
しゅんらん
かたくり
やぶつばき
れんぎょう
つつじ
きんぽうげ
すべてのことが
ちいさないのちの
ともしびのれんぞく
じぶんの
いのちもそこにかさねて
はるのうたをうたおう
2020.3.11
2020.3.11
桃始笑
ももはじめてわらう
このことばが
ぴったりなくらいに
かぜひかる、
あたたかなひより
こんなにも
かけがえのないもので
世界は
あふれてる
ありがとう
ありがとう
今日もあしたも
灯しつづけよう
笑っていよう
■
. みているままの
いろはうつらないと
わかっているのに
子供の頃から
やっていることはかわらない
当時飼っていた
わんこを 連れて
この時間に
散歩に行くのがすきだった
その時住んでいた町は
となりの町の工場のおとや
電車のおとが
ふゆのつめたい空気に
響いてきこえてきて
それを
日暮れの色の変化とともに
田んぼの真ん中で
ながめるのが好きだった
一番星のひかる
リズムの うたを
うたいながら
家の灯りが遠くに見えるのも
だれかの暮らしを感じるようで
しあわせなきもちになった
くらやみにいるほうが
あたたかさをたくさん
感じることがある